商品説明
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編著者:高橋悠介
出版社:勉誠出版
発行日:2022年1月25日初版発行
寺社文化圏や唱導との関わりの中から、多くの作品が生み出されてきた能楽。
能作品には、中世の寺社のありようや信仰、学問、宗教文化が反映されているが、その宗教的な背景は、未だ充分に明らかにされていない部分が多い。
中世日本の宗教的な知は、どのように能楽に流れ込み、作品世界を形成していったのか。
能作品や能楽論の中の仏教や神祇に関わる面を掘り下げることで、宗教芸能としての能楽について考えるとともに、能を通して、室町の宗教文化の一端を明らかにする。
=目次=
序言…高橋悠介
【一】能をめぐる宗教的環境/能に描かれる宗教空間
除魔・結界の呪法と芸能―「翁」の成立環境と、その近隣…大東敬明
春日若宮と能楽―若宮臨時祭、法楽能、祈雨立願能をめぐって…天野文雄
謡曲《絵馬》管見―長禄三年伊勢斎宮の旅…芳澤元
能《巻絹》に描かれた熊野の神仏…高橋悠介
【二】能作品と仏教説話/唱導/要句
韋駄天説話の源流と変容―唐宋代の諸伝承と律学受講の場を視点に…西谷功
能《安字》の説話的考察―文字を買う話と男装の論理…岩崎雅彦
能《海士》の構想…中野顕正
能《重衡》の表現と思想―「寒林に骨を打つ霊鬼は」の句をめぐって…猪瀬千尋
能における宗教関係語句一斑―《放下僧・春日龍神・楊貴妃・草子洗・三輪》について…落合博志
【COLUMN】「狂人走れば不狂人も走る」攷―《関寺小町》試注…佐藤嘉惟
【三】能楽論・能作品と教説の間
世阿弥と如来蔵―「離見の見」の内包するもの…小川豊生
能《芭蕉》の構想と草木成仏説…?尾祐太《求塚》の堕地獄と論理…中嶋謙昌
【COLUMN】術婆伽説話の生成と展開―恋は病か、破戒か、神を招くか…平間尚子
【四】謡曲注釈学の黎明期
【COLUMN】『江口本聞書』―初期の謡曲注釈書とその伝来…高橋悠介
吉田兼右・兼見の謡曲註釈と『謡抄』―『謡抄』前史の謡曲註釈と吉田神道…野上潤一